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カリフォルニア州マウンテンビュー在住のソフトウェアエンジニアがいろいろ書きます。

ヒカルのGOでLTしてきた #hikarie_go

ヒカルのGOというGolangの初心者向け勉強会で、「Golang完全初心者がチュートリアルを完了させればなにができるようになるか」というタイトルのLTをしてきた。

ヒカルの碁ネタを入れてきたのが僕一人だったり、ゲッターロボ號ネタが通じてなかったりがつらかった。

ちなみにGithubのリポジトリを見るとわかるのだが、このコマンドラインツール、完成したのがLTの前日深夜だったりする。超ぎりぎりの開発でした。

GolangC++の代替とコマンドラインツール開発に使うのがいまのところ一番適している。実行速度・コンパイルの速さとクロスプラットフォームにバイナリを出力できるという特徴があり、クラスさえ撤廃するようなゼンめいた削ぎ落としがナイスな言語だ。最近はPythonPerlで書かれたコマンドラインツールgolangで書き直すのが一部で流行している。ghqとかpecoとかがその代表例だ。

Golangの速さは科学計算に生かせるんじゃないかと思っている。科学計算のためのJuliaという言語が発表されているのだが、それよりも一般的に広まりそうなGolangFortranやCを駆逐していってほしい。そのうち科学計算ライブラリなんかができて、大学のプログラミングの授業もGolangから始まったりすると楽しそう。

自作PCを掃除したこと

先日、自作PCを掃除した。

経緯

PCを立ち上げるとAmerican Megatrends, Inc(BIOSの会社)がなんとかと表示されて起動しない。英語の表示をよく読んだところ、CPUの温度が高くてやばいらしいことをかろうじて察した。グラフを見てみると、100℃以上と書いてあった。

まさかうちの子に限って……と、てっきり温度センサーの異常かなにかだと思って、しばらく放っておいた。しかし、異常検知の頻度は高まり、ついには立ち上げるたびにこのアラートが表示される事態となった。これはもう年貢の納め時かと判断した僕はPCの掃除をすることにした。

開封

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こういう、黒くて四角い自作PCだ。大学院に合格したあとに買ったから、二年半以上稼働し続けてきたことになる。

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「うっ」となる。開けたふたから覗き込んだところ。

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CPUのヒートシンクが特にひどい。ホコリが分厚い層になってフィルタをまんべんなく覆っている。これで冷却は無理な話だ。

掃除の内容

エアダスターで中から空気を吹きかけて、埃を外に追い出す。それからウェットティッシュでこびりついた汚れを拭き取った。ヒートシンクをCPUから取り外したあとに知ったのだが、取り付け直すにはグリスを塗り直す必要があるらしい。グリスはないし、エアダスターの中身が切れたりもしたので、もう一日ですべて片付けるのは無理だと判断して一時中断とした。

掃除を終えたあと、CPUにヒートシンクを取り付け直したのだが、ツメが曲がってるかなにかで、四隅のうち一つだけ奥まで刺さらなかった。三角の固定だけしておけば、グリスがヒートシンクとCPUを繋げてくれると思ってそのまま三隅固定にしておいたけど、あとで問題になるかもしれない。

結論

デスクトップ機つらい

消滅都市というソシャゲ

前回はケロブラスターの話を書いた。ゲームつながりで、いま遊んでいるゲームについて述べる。

最近、消滅都市というソシャゲを遊んでいる。

あるひとつの方向に歩を進めたパズドラといった趣きで、かなり楽しめる。

ひとつの方向とはつまりストーリーであり、設定であり、プレイヤーに物語を想像させる仕組みだ。集めて戦わせるキャラクターもそこに含まれている。ボイス入りのセリフのかけあいを中心にして、プレイヤーの想像を喚起するよう、よく工夫されている。

といっても、よくあるコンソールゲームほど物語に時間をかけてはいない。アクションゲーム部分の合間にセリフのやりとりがあるくらいだ。立ち絵差分もあんまりない。つまり、ストーリーを語るにあたり、かなり力を抜いて、こまかな部分を描かないでいるのだ。この、力の抜き加減がちょうどよくて、パズドラみたいに物語性ほぼゼロとはならず、伏線がいっぱいであらすじを追うので手一杯……ともならない。このへん、パズドラから現在までの各社が出したゲームでのノウハウが貯まってきた感触がある。パズドラタイプのソシャゲはつまり、カジュアルゲームと育成要素の組み合わせなのだが、そこに物語要素をスパイス程度に入れていて、主張はするけどもうるさくはない、程度になっている。

ゲームシステムはスマートフォン向けのアクションゲームで、タイミングにあわせてタッチ、フリックするだけの、片手でできるシステムだ。iPhoneを横向きにしないといけないのはちょっとだけリスクだとは思う。けど、スクフェスのヒットを見てもわかるように、スマートフォンの縦持ちプレイ可は人気の必須条件ではないようだ。

雑多な感想

なお、第一章の終盤でいまストーリーを止めている。敵が強くなってきて、ここで経験値を貯めたり合体強化をさせる局面なんだろうなとはわかるが、自分はそういったいかにもRPGらしい経験値稼ぎが苦手で、時間がかかりそうだなと思ったら途端にやる気がなくなるのだ。

ということで、やる気が出てくるまで一章の終盤で留まることする。そのうち攻略サイトの情報が充実してくると思うので、気が向いたら再開するつもりだ。

ところで、ガチャを回してくれる金髪のおっちゃん(ヘッドハンター)、キャラデザから予想していたよりも声が若い。もっと、石塚運昇みたいな渋い声だと思ってた。

この画像の金髪中年がそいつ。

ちなみに公式Twitterギークというキャラクターが運営してることになってるんだけど、いまひとつキャラが本編と違ってる気がする。主に顔文字の使い方とか、他人との距離感とかが。運営にはフレンドリーなキャラクターが向いてると思うので、タマシイ編成をしてくれる研究者っぽい兄ちゃんか、リサーチャーあたりに運営役を任せたほうがよかったと思う。

あと公式ページ、登場キャラクター紹介とかスタッフインタビューとか作っとけよと思う。おっちゃんの名前(ヘッドハンター)がすぐにはわからなかった。

http://shoumetsu.wrightflyer.net/

ケロブラスターをクリアした

ケロブラスターというゲームを遊んだ。二週目のエンディングまでを見た。

このゲームは面白い。キャラクターの動きが楽しいし、マップ・敵の配置などが絶妙だ。ストレスがない、というのではない。ストレスを感じつつも、それが快感になりプレイを続けてしまう。そしてスーパーファミコン並みのグラフィックのくせに、詩情を感じさせる演出。よい。

500円というiOSアプリにしては強気の値段設定で、ケロブラスターはかなり売れているらしい。

ケロブラスターの面白さは http://togetter.com/li/666337 とか http://nikaidorenji.blogspot.jp/2014/05/blog-post.html あたりに書いてあるのでそろそろ書くのをやめる。同じコンテンツを残してもしかたない。

京都が舞台でちょっとうれしい

ゲームをプレイしていて驚いたことがある。主人公が所属するキャット&フロッグ社、どうも京都によく似た場所にあるらしい。それはラスボス直前のシーンではっきりわかる。

Kero Blaster

うん、京都タワーだ。

ステージを振り返ってみると、駅のホームには都都と駅名が記されていた。

Kero Blaster

インタビューによれば、京都府が支援するインキュベーション施設で天谷氏は川中氏と出会った……とある。ケロブラスター作者の天谷氏は京都の人みたいなので、もう疑いなく京都がモデルだ。

僕も京都出身なのでちょっとうれしい。

どこに面白さを感じたか

僕がケロブラスターをプレイしていてなにがいちばん楽しかったかというと、武器の強化だ。このゲーム、武器を一段階強くすると、途端に難易度が激変する。さっきまでじりじりと攻撃され、ハートはすり減り、死ぬかと思っていた場所が、新兵器を手にしただけで楽勝エリアになる。この快感を味わうためにプレイしていたといっていい。

この、お金を貯めて(武器の強化にはお金が必要)武器を強くするシステムは、現実世界で高めの製品を買う行為に転換できると思う。キーボードを購入して、ディスプレイを追加して、ワークチェアを買い換えて……と、身の回りのものをどんどん強化してゆく感覚。働いて貯めたお金で自分(の持ち物)を強くしてゆくのは、ゲームでの武器をグレードアップするのと似ている。

そういった、自分を強化したい欲を満たすことがゲームをプレイする目的のひとつなのだと思う。

ケロブラスター、Windows版は http://www.playism.jp/games/kero_blaster/ で、iOS版は https://itunes.apple.com/jp/app/keroburasuta/id867598817?mt=8 で買えます。

HHKB Pro2を買ったこと。ケチについて

就職をきっかけに、HHKB Pro2墨を購入した。使い心地の良さで有名なPFUのキーボードだ。

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当然ながら、打鍵感は素晴らしい。しかし今回述べたいことはキーボードの打ち味ではない。

実は、Amazonで買ったあとで気づいたのだが、HHKBPro2にはType-Sという静音機能が向上した製品もあるのだ。それを知ったとき、Type-sを買えばよかった。と、後悔の念を抱いた。でも今はもう悔しく思わなくなった。

というのも、価格に8000円の差があるからだ。8000円は、まあ、それなりに、高い金額だ。勢いでの支払いをためらわせるに足る数字だと思う。だからType-Sは買わなかった。

ケチなのは大切なことだと思う。

ケチの心を忘れると、ついつい最高ランクの製品を買ってしまう。でも、それらも一年経てば型落ちとなる。常に最高でいるためには、何度でも買い直さなければならない。

なので僕は、洗濯乾燥機を選ぶときに最高のものは買わなかった。一眼レフも手に入れたがエントリーモデルだ。センサーサイズはAPS-Cで十分だと思う。すくなくとも今は。

1000円〜30000円くらいで、かつては製品の存在すら知らなかったけど、使ってみると手放せなくなるようなアイテムを揃えてゆきたい。技術書をディスプレイと見比べながら読めるブックスタンドとか、USB急速充電器とか、鼻毛カッターとかが好例だ。

エンボディチェアはしかたなかった。もっと安ければよかったのだがあいにくこれ以外の椅子が自分にあわなかった。もはやこれは不可抗力だ。しゃあない。

ということで、今後もちょっとでも日々の暮らしを安く済ませるように工夫していきたい。

HHKBの使い方

ついでなので現在のHHKBの使い方をここに書く。

まず僕はHHKBを自宅で使い、職場にも持ち込んで打鍵している。持ち運び用に、購入時にHHKBが入っていた箱をそのまま使っている。サイズがぴったりだし、十分に頑丈でUSBケーブルを入れる余裕まである。とてもよい。

HHKBには十字キーがないので、KeyRemap4MacBookのviモードを利用して十字キーの代わりにしている。viモードは、Controlキーを押しながらだとhjklで縦と横に移動できるという機能だ。Vimキーバインドを利用しながらも常に左手小指をControlキーに当て続けるというEmacsめいた用法となる。憎しみあう二つの陣営が、共通の敵と戦うために一時的に手を取り合うかのような趣きを感じる。viモードを使うことで、常にホームポジションを保てるので快適にマシンを扱える。

不満はある。MacBookとの接続ケーブルはMini USBとかいう時代に取り残された規格で、しかも妙に長い。いまどきbluetoothくらいつけてくれないかなーと切に思う。

職場にもちょっとずつHHKB陣営が増えてきて嬉しい限りである。

ポモドーロ法、始めます

先週からポモドーロ法を始めてみた。

25分集中して、5分休む。これを何度も繰り返す。というのが、よく知られているポモドーロ法 だ。僕も先週まではiOSアプリで25分を計測し、それなりの成果を感じてきた。

だが実のところ、25分の集中だけでは片手落ちだ。重要なのは、記録と見積もり、振り返り、改善点の洗い出しだ。特に、割り込みが発生したときに集中を切らさないこと。もし集中力が保てないときは25分の時間をなかったことにすべきだ。

……そういうことが「アジャイルな時間管理術ポモドーロテクニック入門」には書いてある。著者は数学を修めたプログラマ(今はポモドーロ法のコンサルタントとかで暮らしてると思う)のスタファン・ノートバーグだ。Twitterはこれ https://twitter.com/staffannoteberg で、ブログはこれ http://blog.staffannoteberg.com/

プログラマ(とコンサルタント)として働くうえでポモドーロ法が有効だったと述べているので、僕の仕事でも役立つと思ってこの本を読んでみた。 id:VoQn さんがポモドーロ法の原本を読むことをTwitter上で勧めていたのも、購入に至った理由のひとつだ。

この数日間、およそすべてのタスクを記録して、割り込みや新たに思いついた小さなTODOもポストイットに書いて記録に残してみた。

少なくとも現時点では、ポモドーロ法は自分に適したやりかただと感じられる。頑張っているのに進まない時間、やることがたくさんあるのに出来たことがほぼない体験、そういったものが減ってきた。

なぜポモドーロ法が生産性を高めるのか、理由を考えてみる。ひとつには、作業の使った時間が可視化され、25分ごとに見直さざるをえなくなることがあるだろう。コードを書いたり、調べ物をしたりといった作業は、集中していると一時間や二時間はすぐに過ぎてしまう。集中して作業するのは悪いことではない。しかし、集中して行ったとしても必ずしも目的に直結しないことがあるのが問題なのだ。Chefなどのライブラリの使い方を調べていると、事例がいくらでも見つかるが、それらをすべて見ていても時間がたつばかりで自分のプロジェクトが進まない。

ところが25分ごとに強制的に休憩を取ることで、「自分はなぜこの作業をしているのか?」「目的に対して最短ルートを辿っているのか?」といったことを自問するようになる。このとき、目的がはっきり定まっていないと、なんとなくそれまでの作業を続けてしまう可能性が高い。だが、ポモドーロ法では一日に行うアクティビティを最初に決めるので、目的はきっちりと設定されるのだ。見なおしのお膳立てをしてくれる、という感覚が近い。

また、作業時間そのものも意識せざるをえなくなる。25分ずっとひとつの作業を続けて、進展がまったくないようであれば、やり方を変えるべきだろう。アプローチを切り替えるきっかけを高頻度で作ることで、膠着状態を解除するようにも仕向けているのだ。

と、ここまで書いたけど、振り返りと改善点の提示はそれでも難問だ。「割り込みをなくすための何をすればいいか」「見積もりをより正確にするにはどうすればいいか」あたりは、努力はできても完璧にはできない。日々是精進、心を磨くオネスト・ハートである。

ドラム式洗濯乾燥機を買った

先月、ドラム式洗濯乾燥機を購入した。PanasonicのNA-VX3300Lだ。

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よい買い物をした。エンボディチェアを購入したときよりも、確かな利益を得たと自信を持って言える。

僕はこいつを引っ越しと同時に買った。家に届くまでは近所のコインランドリー(洗濯・乾燥あわせて300円)を使っていた。なので、乾燥機機能のない洗濯機で一人暮らしをした経験がない。

ゆえに、「ドラム式洗濯乾燥機で私の一日はこんなに変わりました!」というレビューを書くことはできない。

でも書く。

買ってよかった点

このマシンを導入したことで、まず洗濯物を干す手間が無用となった。ただの洗濯機とドラム式洗濯乾燥機を比較してみよう。

  • ただの洗濯機があるとき
    • 洗濯機に入れる => 待つ => 取り出す => 干す => 待つ => 完了 => でもなんか硬い => 鼻を近づけると臭い => 気づいたらもうこんな時間 => 疲れた => つらい
  • ドラム式洗濯乾燥機があるとき
    • 乾燥洗濯機に入れる => 待つ => 完了 => ハッピー

これだけの差があるのだ。

洗濯物を干す作業はそれなりに面倒だ。5分や10分を乾燥ごときに費やすのは時間と精神力の無駄だと僕は考えている。想像してほしい。バケツから生乾きのTシャツを出して、シワを伸ばしながらハンガーに引っかけて物干し竿に吊す。これを何度も繰り返す。それが洗濯物干しという作業だ。それが人間のやることか? 僕はNOと言いたい。

さらに、雨が降ったときは外に干せない。マンション住まいだと、乾燥機能がついたバスルームで干せるかもしれない。しかし、干している間は入浴できない。洗濯物に人間が居場所を譲るのだ。

それに引き替え、ドラム式洗濯乾燥機はどうだろうか。

バスタオルもシャツもふわふわである。

一回や二回、洗濯機の稼働を忘れても問題はない。洗濯と乾燥、あわせて三時間で終わるのだ。布団に入るまえに動かせば、寝ているあいだにすべてが終わる。目が覚めたときにはふわふわの服が出来上がり。

心配するほど服は痛まない。

プチドラムは小さくない

購入にあたり、おなじPanasonicプチドラムも検討した。一人暮らし向けの機種であり、僕はぴったりユーザー層に入っている。

しかし結局プチドラムを選ばなかった。どうしてかというと、プチドラムは高くて大きいからだ。

ヒートポンプ機能を持つプチドラムの現行機はNA-VH310Lだけだが、カカクコムで15万円する。ちなみに僕が買ったNA-VX3300Lは12万円である。

そして意外なことに、プチドラムは中型のドラム式洗濯乾燥機とほぼ同じ幅である。前後の奥行きはさすがにプチドラムのほうが小さいが、たいした違いはない。Panasonicが公開しているデータを読めば実際のサイズがわかるので、確かめてから買ったほうがいい。

当然ながらドラムの容量は中型機のほうが大きい。そして大きい方がふわふわに乾燥できる。僕は安くてふわふわなほうを選んだ。

ちなみに、京都のイートップオンラインで購入した。京都の大学を卒業して東京まで働きに来たのに、ここに来て京都の店の世話になったわけだ。

手入れ

洗濯乾燥機には手入れが必要だ。乾燥のたびにフィルタにたまる埃を掃除機で毎回吸い取る。月に一度、排水フィルタも掃除する。

この作業のために、掃除機を定位置を変更した。洗濯機の近くに置いておけば、乾燥のたびに埃をとる作業がちょっとだけ楽になる。

さいごに

Amazonはイートップオンラインより高いけど、アフィリエイト貼っときますね。