リング、らせん、ループを読んだ
「リング」「らせん」の原作小説、そして「ループ」を続けて読んだ。最も面白かったのがリング。「らせん」は中くらい。「ループ」は駄作だった。
リング、らせん、ループとは
Jホラーで最も愛されたキャラクター、貞子が初めて登場した映画「リング」とその続編「らせん」の原作は同じ作者の小説で、「ループ」だけはこのなかで唯一映像化されていない。パチンコにもなっていない。ちなみにほかに「バースデイ」「エス」「タイド」などがあるが未読のため詳細について書かない。
「ループ」が駄作だった理由
キャラクターに魅力がない。以上。
色々考えた結果、それがぶっちぎりで最大の理由だと確信した。
こまかな理由はいくらでもあげられる。リング世界を実現するために求められる技術力が高度すぎて近未来程度では無理そうだとか、その技術を有効活用する素振りがないとか、その技術によって変革されただろう社会がまったく描かれないとか。だがそれらは些末なことだ。キャラクターの魅力のなさに比べたら。
読了直後にTwitterに書いた感想
「リング」「らせん」「ループ」を一気に読んだ。三作目の「ループ」は正直怖くない。もともとSF要素の強いホラーだったのが、「ループ」ではホラー要素のあるSFになった印象。貞子も実質出てこない。
— かとりょー in 東京 (@katryo) January 29, 2023
とにかく性欲で動く主人公、昭和の価値観、フィクションの多い科学解説など、不快な要素が目につく。ホラージャンルでならこれらは許容範囲だが、SFのジャンルで描かれる物語でこういうのが描かれるのは、自分には厳しいな……と感じた。
— かとりょー in 東京 (@katryo) January 29, 2023
恐怖を増大させるために不快にさせるのは許すが、怖がらせるつもりがないのに気持ち悪いもんを出してくるな、と思う。
— かとりょー in 東京 (@katryo) January 29, 2023
未来の話のはずなのに、描かれてるのが、古い視点なんよな……