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カリフォルニア州マウンテンビュー在住のソフトウェアエンジニアがいろいろ書きます。

京大で楽しく表現規制に反対する会とDenkinovel

Denkinovel

Denkinovelにちょこっと機能を追加した。ユーザーがアップロードできるファイルサイズの制限を変えられるようにした。

とあるユーザーが、音楽アップロードを50MBぎりぎりまで積み上げてしまい、これ以上投稿できなくなったのでどうにかしてほしいという相談を受けたことがきっかけで、この機能を作ることになった。

通常は50MBまでだが、頼まれれば200MBまで限界を上げられる。もしDenkinovelにより多くの音楽をアップロードしたいなら、ぜひ相談してほしい。

京大で楽しく表現規制に反対する会

設立の経緯

最近、自民党・公明党・維新の会が提出した児童ポルノ・売春防止法改定案を筆頭に、表現規制を推進しようという警察・検察・国会議員の圧力が強まっている。表現規制が進むと困るので、僕は数名の京大生と一緒に「京大で楽しく表現規制に反対する会」というのを作った。

こういうサイトを作って、 ブログも開設した。

しかし僕は修士2回生。修了のためにも論文を書かねばならない。そしてこの一ヶ月はSACの論文投稿でとても忙しくなる。はやいとこ後輩に責務を譲りたい。実のところ、あてにしている後輩が期末試験で忙しいので、しかたなく僕がブログ更新やサイト開設をやっているだけなのだ。

主旨

この会の基本的な主旨は、京都大学の創作サークル同士で連絡を取り合って、表現規制に関心のある人をつなげて、味方をつくることだ。

あたりの人に声をかけている。機会があったらほかの表現規制反対の団体や別の大学にも交流を広げる。学園祭には法学者や有名人を呼んで講演を開く。そうして、来年も、再来年も、ずっと活動が続く会にしたい。

ところで意外なことに、創作サークルに入っていても表現規制問題に関心のある人は少ない。みんな人の話を聞かないし、ググらない。ちょっとこれは困るので、どうしようか考えている。

表現規制問題に関心のある人を増やす方法

京大生なら、クスノキ前で拡声器を持って労働問題を叫ぶ人を見たことがあるだろう。彼らの話す内容をまともに聞いたことがあるだろうか?

僕はない。はっきり言うと、あのやり方はまずい。騒音で迷惑だし、お行儀の悪い集団に見える。ただ騒ぐだけでは聞いてもらえないんだ。悲しいことに。

不特定多数に呼びかけるのは非効率だ。たいていの人は、他人の困り事に興味がない。騒ぐ人は迷惑な人。迷惑な人はきっと悪い人。人類の多くはそういう思考をする。

だから、発想を変えよう。頭の働きそうな知り合いに、個人的に声をかけるのがいい。物語を作るやつならさらにいい。とにかく、知り合いから話をしてみる。それがいちばんの近道だと思う。

一発逆転について

勘違いしてる人が多いので書いておく。

表現規制問題に一発逆転はない。大勝利もない。大敗北もおそらくない。表現規制の問題は根深い。文明の発祥からそれは存在する。十年や二十年で解決する問題ではないことを理解してほしい。

気になる人は「悪書追放運動」や「紀伊国屋事件」あたりでググってほしい。手塚治虫の本も表現規制推進派によって焚書された。まあ「奇子」や「MW」みたいな作品を描く人だから、表現規制推進派に狙われるのも当然だとは思う。手塚治虫の絵はエロいし、物語はえげつない。たまーに手塚治虫のことを清廉潔白な聖人だと思い込んでいる人がいるけど、そいつらは彼のマンガを読んでないんだろう。

閑話休題。

表現規制は昨日今日始まった話ではない。焚書坑儒みたいな事件は2000年前にも200年後にもあるだろう。だから、気長に考えてほしい。