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カリフォルニア州マウンテンビュー在住のソフトウェアエンジニアがいろいろ書きます。

TOEFL 100点を取るReading学習

前回の続き。

2016年11月に受けたTOEFLで、 Reading 30点(満点)を取ることができた。

TOEFL 100点を目指す上で、 Reading は最も御しやすいセクションだ。 Speaking や Listening で点を伸ばすのは難しいが、 Reading は少し時間をかければすぐに満点近くまで取れるようになる。たとえ Listening と Speaking で失敗しても挽回できるように、常に28〜30点を取れるようにしておくべきだと思っている。

とはいっても学習しないと高得点を取れないのも確かなので、ここに僕がどう勉強したかを書き残すことにする。TOEFL受験者の参考にしてほしい。

基本的な学習

実のところ、少なくともReadingに関しては、日本の受験英語の勉強方法がかなり有効だ。単語、表現、構文を覚えて多量の英文を読み、内容を推測して確認するという手順を繰り返せばそれだけで十分力がつく。

文章の読解困難度という点では、東大あたりの入試英語の文のほうがTOEFLより難しいと感じることさえある。特にTOEFLの対策をしていない大学生でもTOEFL Reading 20点くらいならあっさり取れると思う。

たとえば自分は、2016年1月にTOEFL対策を始めたあと、2016年3月に受けたTOEFL Readingで29点を取っている。それほど長期間TOEFL対策をしなくても、これくらいの点は取れるのだ。

単語

TOEFL Reading の単語を覚えるのにはスマートフォンアプリの iKnow! http://iknow.jp/ をおすすめする。

iKnow! は月1000円程度で使える月額課金制サービスであり、そんなに安くはないのだが、教材としてのクオリティが異常に高い。単語ごとに使われるコンテキストに即した画像を表示したり、英単語の発音を音声で確認できたり、忘却曲線にあわせたタイミングで英単語を提示したりと、語彙を身につけるための工夫に満ちている。ちなみにiKnow! はDMM英会話のDMMに買収されており、DMM英会話のユーザーだと無料で使えたりする。

iKnow! にはTOEFLリスニング、リーディングレベルのコースもあるが、これに加えてSAT対策、 GRE Verbalセクション対策、 GMAT Verbalセクションのコースまで進めておけば、とりあえず単語に関しては安心できる。

なおLINGO LCC http://www.lingollc.com/ では塾長の林功先生の作った英単語本( http://amzn.to/2tQaIh4 これと http://amzn.to/2uitv6R これ)を使って語彙を身につけることになっていたが、正直なところ、自分はこの本はそれほど効果的だと思わなかった。

単語を覚える際に重要なのは、その語が使われるコンテキストと発音、さらに具体的な例文だと自分は考えている。物理本の英単語帳には音声出力の機能がない。コンテキストの説明に関しても、 iKnow! ほどの工夫が凝らされた英単語帳は少ないだろう。加えて、物理本はかさばるうえ、気軽にカバンから取り出しにくい。その点はスマートフォンアプリのほうが数段優れていると思う。

試験本番の戦略

TOEFL の Reading は速く読むことが重要だ。ゆっくりじっくり読んでいては制限時間を超えてしまう。また、見落としなく読むことも求められる。TOEFL Reading の問題は独特の意地悪さがあり、「はっきりイエスだとは言えないが、他の選択肢すべてに瑕疵があるので消去法で答えになる」ような問題文が多い。この辺は練習問題を解いていけば身につくと思う。