エンボディチェアのレビューというか感想というか比較
先月買ったエンボディチェアのレビューを書く。ちなみに16万円で買った。
最初にはっきり言っておくと、僕はこの椅子に満足している。
16万円は高い。
だが考えてもみてほしい。
世の中にはワインや寿司などに大金を差し出す人がいる。カメラのレンズに30万円を。自転車フレームに50万円を支払う人間を目にしたことはないだろうか。
僕がエンボディチェアを見つけたとき、脳裏をよぎったのは趣味に血道をあげる彼らの姿だった。
とても常人には真似のできない、逸脱した価値観。
その生き様を思えば、15年保証の耐久財に16万円を出すのはかなり良コスパだと思う。
あと、都心に暮らすと家賃10万円くらいが毎月吹っ飛んでゆく。ただ生きているだけで10万円がなくなる。
冷静に考えてみると、たった一回、16万円を使うのはむしろ割安なのではないか。
せやろ。な。
アーロンチェアとの比較
僕が大学院生だったころ。研究室にはアーロンチェア(ランバーサポート)が揃えてあった。せっかくなのでアーロンチェアとエンボディチェアを比較する。
まずアーロンチェアの背もたれはでかい。それに比べてエンボディチェアは肩から先を動かしやすい。つまり、肘が自由なのだ。
アーロンチェアに座っていると、たしかにそいつは重心のバランスは整えてくれる。しかしそれは義務感からの行動であって、アーロンチェアが僕に親愛の情を抱いているようには思えないのだ。
しかしエンボディチェアは違う。座るたびに、心が通じ合う感覚をおぼえる。ありのままのお前でいいんだ、という優しい包容力で背中を支えてくれる。
深く腰掛けると、シートの面が背中の曲線にぴったり合う。エンボディチェア独特の、ボロブドゥール遺跡みたいな構造が人体にフィットするよう設計されているのがわかる。
あと、個人的にはアーロンチェアのメッシュよりもエンボディチェアのファブリックのほうが趣味にあってる。メッシュは冷たい。
ちなみにファブリックはリズムとバランスという二種類の布生地から選べる。僕が来店したときはリズムの黒しかなかった。注文すると色を選べるそうなので、オレンジや緑がほしい人は早めに注文しよう。
注意点
この椅子を買うにあたって、ふたつの注意すべき点がある。
入荷時期
エンボディチェアは希少だ。タイミングが悪いと在庫切れで発注することになる。さらに運が悪いと二ヶ月三ヶ月と待ち期間が延びる可能性もある。
価格
価格は店によってばらばらだ。Amazonは高くて21万円もする。
最初にも書いたが、僕が支払ったのは16万円である。新宿の大塚家具で購入した。聞くところによると、今年の二月にハーマンミラーが値上げを敢行したが、大塚家具はなんとか値段据え置きで耐えたとのこと。
アーロンチェアのいちばんいいやつが15万円するから、それにちょっと足したらエンボディチェアに手が届く。
大塚家具、豪奢な実店舗を新宿駅前に構えているのでとりあえず安心できる。加えて安い。
ショールームを常時設営しているので、新宿に来られる人はいちどここに来て、試しに座ってみるといい。机とあわせて座り心地を確認できる。
まさかAmazonで買う人いないと思うけど、アフィリエイト貼っときますね。
万が一にもAmazonで買いたいという人がいたらこのアフィリエイトから買うと僕にお金が入ってwin-win-winです。