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カリフォルニア州マウンテンビュー在住のソフトウェアエンジニアがいろいろ書きます。

TOEFL 100点を取る学習法、費用、勉強期間、スコアの変遷

TOEFLの記事をまとめた。

書ききれなかった事柄を以下に書く。

点数

まず、僕の、TOEFLの勉強を始めた2016年2月から11月にかけてのTOEFLの点数をここに示す。

日時 Reading Listening Speaking Writing Total
Mar 19 2016 29 26 15 21 91
Apr 23 2016 25 22 19 26 92
May 22 2016 28 23 20 23 94
Jun 18 2016 28 24 18 25 95
Jul 10 2016 29 24 22 21 96
Jul 30 2016 23 21 18 24 86
Aug 20 2016 26 24 18 25 93
Sep 03 2016 25 25 20 26 96
Sep 24 2016 29 23 20 27 99
Oct 15 2016 28 26 19 24 97
Oct 29 2016 28 27 19 29 103
Nov 12 2016 30 26 20 25 101

見ての通り、不安定だ。

Reading と Listening は最初の3月で、すでに最高点近い成績になっている。しかしその後、高得点を保ててはいない。Speaking, Writing も波がなかなか大きい。

TOEFLを受け始めてから受けるのをやめるまでの期間ずっと、4セクションすべてにおいて学習は続けており、上達の実感もあった。しかしそれでも単純に成績が上がっていったわけではない。

目標点数

自分の目標点数は100点だった。120満点のTOEFLで100点を取るには、全セクションで20点以上を取らないと厳しい。自分は2016年4月段階ですでに各セクションの過去最高点の合計が100点を超えてはいた。しかし、最高点の合計と、一度のテストで100点を取るのとでは大きな違いがある。事実、100点を突破するのは10月のことで、そこに到達するのに6ヶ月がかかった。

各セクションで、どの程度の失敗なら挽回できるのか考えてみよう。もし4セクション中2セクションで低い点数(過去最高点-4くらい)を取ってしまうと、それだけで100点を取るのが困難になる。しかし逆に考えると、各セクションすべてで、過去最高点-1までの点数を取ることができれば、それだけで目標点数を超えられる。

TOEFLの点数は波が激しい。そして偶然であれ実力であれ、目標点数を一度突破すれば、それ以上受験する必要はない。

以上の事柄から、僕は、95点を超えた後は可能な限り頻繁にTOEFLを受けるようにした。

また、各セクションの過去最高点から、自分が取れる点数を推測することを始めた。毎回、各セクションで過去最高点-2くらいは取れるので、各セクションの最高点数の合計-8が目安になる。運が良ければ-5くらいまで取れる。ということで、過去最高点を合計して105点以上であれば、100点突破が狙えると計算した。

費用

TOEFLにはお金がかかる。

まずTOEFLは一度受験するのに $230 かかる。12回受験したので30万円はかかった計算だ。

TOEFLの予備校で20万円程度、さらにSpeakingの学校で20万円を使った。

参考書、 iKnow! のサービス料などを加えると、75万円ほどを英語学習に費やしたことになる。

75万円を8ヶ月で失うのはけっこう辛いが、自分の場合、2016年12月に始まる、アメリカの大学院の入学申し込みの時期に間に合う必要があったため、お金を惜しまずにTOEFLにつぎ込んだ。時間に余裕がなかったため、お金に糸目をつけていられなかったのだ。

勉強期間

TOEFL対策を始める前に受けたTOEFL模擬試験(留学予備校のアゴスで無料で受けられた)では、84点相当の点数を取っていた。そして2016年2月にTOEFL対策を本格的に始めて、10月に目標点を超える103点を取った。

8ヶ月かけて、84点から103点にスコアを伸ばしたことになる。

TOEFL対策にどれくらい時間がかかるか予想したい人は参考にしてほしい。もちろん、個人によって点数の伸びは異なるし、TOEFL対策を始める段階の英語力によってはずっと長い時間が必要になるだろう。

TOEFL 100点を取る Listening 学習

TOEFLのListeningは難しい。僕は2016年3月に受けたTOEFLでListening 26点を取ったが、その後は5月に23点、7月に21点、と点数が下降していった。運良く2016年10月で27点を取れ、そのスコアでアメリカ大学院への申込みを行うことができたが、そのときまで、Listeningに関してはまったく心穏やかではいられなかった。

Listeningはとにかく点数が安定しない。何度練習しても点数が伸びないときがある。英語を聞く能力は高まったはずなのに、不正解を選んでしまう。試験後に「満点を取れたのでは?」と思ったときは点が低く、「今回はいまいちだった」と感じたときは高得点になる。

TOEFL Listeningを続けて痛感したことなのだが、英語学習者は「だいたいわかる」まではすぐに到達できる。しかし問題を全問正解できるレベルまで理解するのは正直かなり難しい。

といっても、安定してListeningで高得点を取れないとTOEFL 100点は到達困難だ。本記事では、自分が行って効果があったと感じる練習方法を書くことにする。

演習問題集

本番形式に近い練習を重ねるのには、 Mastering Skills for the TOEFL iBT Second Edition Listening Book という本がよかった。 TOEFL 本番と同じレベルの問題がとにかく大量に入っている。

TOEFLの演習問題集は、難しすぎたり、問題の傾向が本番と異なっていたりするものが多い。しかしそのなかで、この本の問題はTOEFL本番からコピーしてきたのではと思ってしまうほど本番とよく似ている。TOEFL Listeningの対策をしたいなら、この本で練習するのがよいだろう。

また、TOEFL公式ガイドブックと公式過去問 vol 1, 2 も演習問題として優れている。TOEFL受験前にはこれらの本に載った問題をすべて解いておくといい。

単語

ほかのセクションに関する記事でも書いたが、単語に関してはiKnow! で覚えるといい。TOEFL向きコースが充実している。

英語を聞く手段

イヤホンを購入して、手の空いた時間に、解き終わったTOEFL Listeningの演習問題の音声を繰り返し聞き続けるといい。僕はバスや電車で通勤していたため、ノイズに邪魔されないように SonyノイズキャンセリングイヤホンMDR-NWBT20Nを使っていた。

聞き慣れてからは、 Audipo https://itunes.apple.com/jp/app/audipo-%E5%80%8D%E9%80%9F%E5%86%8D%E7%94%9F-%E8%80%B3%E3%82%B3%E3%83%94-%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AB/id607971056?mt=8 で再生速度を上げて聞いたりもした。

さらに、 防水スピーカーのSRS-X1を買って、入浴や歯磨きなどの耳があく活動中はずっと聞き続けた。

こういった工夫で空き時間を利用するだけで、一日一時間は英語を聞く時間を確保できた。あとは、職場でも昼休みにTOEFL Listeningの問題を解いたりしていた。

Podcast

TOEFL の Listening 演習問題をすべて聞き尽くしてしまったあとは、Podcastがよい教材になった。

たいていのネイティブスピーカー向けのPodcastTOEFL Listening問題よりも数段難しく、適した難易度のPodcastは意外と探しにくい。自分は以下の条件でPodcastを探した。

  • スクリプトが確認できること
  • 1セッションが最大10分程度なこと

最終的に、 60-Second Science https://www.scientificamerican.com/podcast/60-second-science/ を聞くことにした。このプログラムは1セッションがほぼ60秒間しかなく、トピックがTOEFLに出題される問題に近い。Webページにスクリプトが公開されているため、聞き取れなかった部分を文字で確認もできる。

ただし60-Second ScienceはTOEFL Listeningより理解するのが難しい。高度な単語や小粋な表現が飛び出すことが多い。僕(とおそらくほとんどの人)は長い英語を聞いているとき、それまでの内容からあとの展開を予想しているのだが、60-Second ScienceはTOEFLよりも展開が予想しにくいと感じる。

なお、TOEFLの目標点数を超えたあとも、Listening能力を高めるためにPodcastは聞き続けている。最近聞いているのは、

あたりだ。

Listening 問題の解き方

色々試したが、「メモを取るつもりで聞きながら、メモは取らない」戦略が最も効果的だった。問題の音声を聞きながら、鉛筆を手に持って、メモ用紙に先端を押し当てて、重要な語を聞き漏らさないよう耳を傾ける。そうしながらも、重要そうな語を聞き取ったときにメモは取らないようにする。

この手法を採用することで、聞き漏らさない集中を保ちながら、メモを取る際に書き取りに注意が向いてしまって聞き取りがおろそかになるという罠を回避できた。

TOEFL 100点を取るWriting学習

TOEFL Writing はやり方次第で高得点を取りやすい。僕がTOEFLを受け始めた2016年3月のテストでは21点しか取れなかったが、2016年10月には29点まで取ることができた。ListeningやSpeakingは上達にかなりの時間が必要だが、Writingは比較的短時間でうまくなれるのだ。

ただ、日本で普通に小・中・高・大の教育を受けているだけだと、英作文とそのフィードバックの機会は少ない。そのため、TOEFLの対策を始めた段階で最初からWritingで高得点が取れる人はほぼいない。

この記事では、自分が行った、TOEFL Writingで高得点を取るための練習方法について書く。なお、 TOEFL Writing の問題形式について説明するののはめんどいので、知らない人は適当に調べてください。

英語エッセイのフィードバック

まず英作文のフィードバックだが、Web を使ってTOEFL Writing形式のエッセイを採点してくれる人を探すのがよい。

たとえば僕は TOEFL Resources を利用した。ここでは1エッセイ1000円くらいで採点と添削、よりよい書き方の指摘をしてくれる。週に3回ほどの頻度で、Integrated Writing, Independent Writingのエッセイを書き、採点と添削をしてもらっていた。

ほかに、クラウドソーシングのWebサービスを使って採点してくれる人を探してもいい。

Integrated Writing

TOEFLのIntegrated Writingは形式が独特で、慣れていないと高得点は狙えない。しかし TOEFL Resources や他の教材に Integrated Writing の対策はいくらでも載っているので、ここで詳細は書かない。

練習を積めば意外とすぐにGood(4.0 - 5.0)は取れる。

Independent Writing

  • 370 words くらいまで書く
  • 5 パラグラフで書く

を守ってミスをしなければ、こちらもGoodは取れるだろう。

370 words くらいまで書く

370 words をミスなく30分で書くというのは結構難しい。これにはとにかく練習量を積むのが最善の対応策だ。週に三回程度の頻度で、英語でTOEFL Writing形式のエッセイを制限時間つきで書く習慣をつけるといい。

自分の場合、職場では毎日1時間の昼休みがあったので、そのうち30分をWritingの練習時間にあてていた。このやりかたを決めることで、半強制的にWritingを練習することができた。昼休みの時間はもとから1時間しかないため、練習開始前にのんびりしている余裕がないのだ。この時間を逃してしまうとWritingを練習できなくなってしまうため、たとえ気持ちが乗らなくても練習を始めなくてはならない。

Writing の練習は、時間がかかるし頭が疲れるのでやる気が出ないことが多い。しかし昼休みにWritingの練習をすると決めると、思い切って始められやすい。これで僕は平日の練習時間を確保した。

ちなみに自分は休日はほとんどWritingの練習をしなかった。時間はあったが、やる気が閾値を超えず、あとでWritingをやろうと思ってのんびりして、気づいたら夜中になっていることが多かった。

やる気を毎日高く保つのは難しい。やる気を高めるよりも、やる気がなくても練習できるよう工夫すべきだと自分は思っている。

5パラグラフで書く

  • 1パラグラフ目では結論を書き、以下の文にその理由を述べることを示す。
  • 2パラグラフ目で理由その1を書く。
  • 3パラグラフ目で理由その2を書く。
  • 4パラグラフ目で理由その3を書く。このとき、自分と異なる意見についても言及して、一方向からのアンフェアな考えではないことをアピールする。
  • 5パラグラフ目で結論とその理由を改めて述べる。

という書き方が5パラグラフの基本だ。ちなみにこれは Five-paragraph essay と呼ばれ、アメリカの小学校で習う文章の書き方らしい。

「自分と異なる意見についても言及……」というのはどういうことか。たとえば問いが「医療保険を全国民強制加入にすべきかどうか、あなたの考えを書きなさい」だったとして、エッセイで「全国民強制加入にすべき」だという主張を述べることを考えてほしい。理由その1とその2で強制加入の利点を述べたあとに、「しかし全国民強制加入にすると、医療を必要としない人も加入せねばならない。彼らにとっては嬉しくないだろう」というように、逆の立場からの意見も入れると、主張がフェアに見えないだろうか。一方向だけからの攻撃ではないので、説得力が生まれる。ただし、このときもエッセイの主張は一貫させたほうがいい。でないと、文の意図が理解しにくくなるからだ。なのでたとえば「医療を必要としない人にとっては嬉しくないだろうが、しかし全国民強制加入にすることによって社会が得る利益は不利益よりも明らかに大きい」のように、エッセイの主張に沿った結論を書くとよい。

なお、理由が3つ思い浮かばないときは、理由を2つにしてもよい。このときは4パラグラフ構成になる。「自分と異なる意見についても……」は2パラグラフ目に書く。ただし、パラグラフごとにワード数が偏らないよう長さを調整すること。

Independent Writingを書く際に重要なのは、具体例を詳細に書くことだ。できればエピソードは実体験のほうがいい。つまり、「ある新聞記事に書いてあったことですが……」というものより「私が高校生のときの出来事ですが……」のほうがよい。というのも、書きやすいし、読むほうとしても、筆者の思考のバックグラウンドを理解しやすいからだ。

実体験とは書いたが、すべて事実である必要はない。それらしいことが書けていればフィクションでも問題ない。

たとえば、

医療保険を全国民強制加入にすべきかどうか、あなたの考えを書きなさい」

のような問いがあったとして、適当に

「私の母はある日突然心臓ガンだと診断された。その治療には莫大なお金がかかるはずだったが、強制加入の医療保険のおかげで無料で医療が受けられた。突然重い病気にかかった人のためにも、医療保険は強制加入のほうがよいと私は思う」

のような嘘を書いてもよい。(心臓はガンにならない臓器なのでこのエピソードは明白な嘘)

この辺のテクニックは他にもいくつかある。僕が通っていたLINGO LLCに行けば、他にも教えてくれると思う。

TOEFL 100点を取るReading学習

前回の続き。

2016年11月に受けたTOEFLで、 Reading 30点(満点)を取ることができた。

TOEFL 100点を目指す上で、 Reading は最も御しやすいセクションだ。 Speaking や Listening で点を伸ばすのは難しいが、 Reading は少し時間をかければすぐに満点近くまで取れるようになる。たとえ Listening と Speaking で失敗しても挽回できるように、常に28〜30点を取れるようにしておくべきだと思っている。

とはいっても学習しないと高得点を取れないのも確かなので、ここに僕がどう勉強したかを書き残すことにする。TOEFL受験者の参考にしてほしい。

基本的な学習

実のところ、少なくともReadingに関しては、日本の受験英語の勉強方法がかなり有効だ。単語、表現、構文を覚えて多量の英文を読み、内容を推測して確認するという手順を繰り返せばそれだけで十分力がつく。

文章の読解困難度という点では、東大あたりの入試英語の文のほうがTOEFLより難しいと感じることさえある。特にTOEFLの対策をしていない大学生でもTOEFL Reading 20点くらいならあっさり取れると思う。

たとえば自分は、2016年1月にTOEFL対策を始めたあと、2016年3月に受けたTOEFL Readingで29点を取っている。それほど長期間TOEFL対策をしなくても、これくらいの点は取れるのだ。

単語

TOEFL Reading の単語を覚えるのにはスマートフォンアプリの iKnow! http://iknow.jp/ をおすすめする。

iKnow! は月1000円程度で使える月額課金制サービスであり、そんなに安くはないのだが、教材としてのクオリティが異常に高い。単語ごとに使われるコンテキストに即した画像を表示したり、英単語の発音を音声で確認できたり、忘却曲線にあわせたタイミングで英単語を提示したりと、語彙を身につけるための工夫に満ちている。ちなみにiKnow! はDMM英会話のDMMに買収されており、DMM英会話のユーザーだと無料で使えたりする。

iKnow! にはTOEFLリスニング、リーディングレベルのコースもあるが、これに加えてSAT対策、 GRE Verbalセクション対策、 GMAT Verbalセクションのコースまで進めておけば、とりあえず単語に関しては安心できる。

なおLINGO LCC http://www.lingollc.com/ では塾長の林功先生の作った英単語本( http://amzn.to/2tQaIh4 これと http://amzn.to/2uitv6R これ)を使って語彙を身につけることになっていたが、正直なところ、自分はこの本はそれほど効果的だと思わなかった。

単語を覚える際に重要なのは、その語が使われるコンテキストと発音、さらに具体的な例文だと自分は考えている。物理本の英単語帳には音声出力の機能がない。コンテキストの説明に関しても、 iKnow! ほどの工夫が凝らされた英単語帳は少ないだろう。加えて、物理本はかさばるうえ、気軽にカバンから取り出しにくい。その点はスマートフォンアプリのほうが数段優れていると思う。

試験本番の戦略

TOEFL の Reading は速く読むことが重要だ。ゆっくりじっくり読んでいては制限時間を超えてしまう。また、見落としなく読むことも求められる。TOEFL Reading の問題は独特の意地悪さがあり、「はっきりイエスだとは言えないが、他の選択肢すべてに瑕疵があるので消去法で答えになる」ような問題文が多い。この辺は練習問題を解いていけば身につくと思う。

TOEFL 100点を取る Speaking 学習

前回の続き。

TOEFL iBTのSpeakingにおいて、自分の最高得点は22点だ。それほど高いわけではないが、総合100点を取るにはそれで十分だろう。 Speakingは自学自習がやりづらいセクションであり、どうやって学べばよいかわからない人も多いと思う。きっと他の人への助けにもなると思うので、自分がTOEFL Speakingの得点を伸ばすために何をしたか、ここに書くことにする。

自分が行ったSpeakingの学習法をリストにしてみる。

  • 瞬間英作文で単純な英語を瞬間的に話せるようにする
  • E4TG に4ヶ月通ってTOEFL Speaking 問題に対応できるようにする
  • 参考書で使いやすいフレーズを覚えてTOEFL Speakingの過去問・演習問題で練習する

瞬間英作文

これ

とこれ

を使った。

瞬間英作文はかなり実用的なメソッドで、英語を学ぶ人なら誰でもやったほうがよいと思う。これのやり方はググれば出てくるので詳細は省く。

E4TG

E4TGはTOEFLのSpeakingだけを教える教室だ。 ここ に書いた記事の通り、TOEFL対策として LINGO LLC に通っていたが、それは Reading, Listening, Writing だけのコースで、 Speaking は学ばなかった。 LINGO LLC にも Speaking のコースはあるが、ほかの三セクションとは別の課程になる。WebでTOEFL Speakingの情報を集めてみた結果、 E4TG の評判が良かったのでこちらに通うことにした。

E4TGは このページ のグラフのように、あくまで TOEFL Speaking 23点を目標にしている。TOEFL Speaking において23点は一種の壁だ。23点まではある程度の努力でたどり着けるが、24点以上はかなりの練習が必要になる。たいていのアメリカ大学院では TOEFL iBT 100点を合格ラインとしており、24点以上を取る必要は実はない。そこでE4TGは現実的な費用対効果の高い目標として23点を設定している。

E4TGの営業妨害はしたくないので、どういうメソッドをここで学んだかは詳細は書かない。

E4TGで身につけたもののなかで最も価値あるものは発音だと思っている。10年以上英語を学んできたわけだが、 th や wo の発音がわかっていなかった。こればかりは独学では身につけるのが難しいので、英語を学んでいる人は、どこかのタイミングで発音矯正の学校に行くのがよいと思う。

ちなみにE4TG、月謝がけっこう高いのと、毎月教える内容がそれほど変わらないので、何ヶ月も続けると費用対効果が悪くなると思う。三ヶ月くらい通えばそれ以上通う必要はない。

TOEFL Speakingの過去問・演習問題

Hackers iBT TOEFL Actual Test speaking という韓国のTOEFL参考書を ハングルプラス書店 で購入して練習に使った。この本のシリーズは本番のTOEFLよりちょっとだけ難しいレベルの問題が収録されている。韓国の本なので当然ながら中身はハングルで書かれているのだが、問題とサンプルアンサーは英語なので使うのにそれほど問題はない。

Speakingのスコアの推移

時系列順に整理すると、Speakingの点数は以下のようになった。

  • (2016年3月: 瞬間英作文を始める)
  • 2016年3月: 15(TOEFL対策開始時)
  • (2016年4月: E4TG開始)
  • 2016年5月: 20
  • 2016年7月: 22(自己最高点)
  • (2016年7月: E4TGを辞める)
  • 2016年10月: 19(総合スコア103)
  • 2016年11月: 20(総合スコア101)

7月に22点を取った後は、2016年10月のテストでは19点、11月のテストでは20点と、伸びていない。

どうしてこうなるかというと、Speakingのテスト自体かなりボラタリティの大きいものだからだ。正直なところ、それほど正確にSpeaking能力を反映している気がしない。偶然高得点が出ることもあるし、点が下がることもある。

総合100点を狙うなら、Speakingは20点以上を取れるまで練習したあと、安定して取れる Reading, Writing に時間を使うのが正解だと思う。Speakingで毎回22点を取るのは難しいがReadingで毎回28点以上を取るのは意外とできる、というのが自分の感覚だ。

ちなみに2016年9月から DMM英会話 を始めたが、時期的に見て(TOEFL 103点を取った直前に開始)TOEFLのSpeakingに直接の効果があったとは思っていない。しかし英語運用能力を高める効果はあると感じているので、今でもDMM英会話は続けており、毎日25分間、北米出身の先生とレッスンをしている。

ところで、使った英語の参考書をメルカリで販売しています。よければ見ていってください。 https://www.mercari.com/jp/u/516064136/

TOEFL 100点超えた

TOEFL iBT で103点を取りました。

2016年2月にTOEFL100点を目標にした勉強を始め、10月の受験で103点取りました。受験して合格した南カリフォルニア大学ことUSCのコンピュータサイエンスのMSプログラムは各セクションですべて20点以上が条件なので、もういちどTOEFLを受験して101点のスコアを送りました。

100点を超えるためにやったことをリストアップすると、

です。

これで、 TOEFL iBT のスコアが74点から103点になりました。点数の内訳は、

  • Reading: 28
  • Listening: 27
  • Speaking: 19
  • Writing: 29

です。

GRE受験、アメリカのCS修士大学院応募、授業料と生活費の工面、合格後の手続き、奨学金応募、VISA取得、大学寮申し込み、など色々やっていたらブログ記事にするのを忘れていました。これらの事柄についてもそのうち書きます。TOEFL の勉強法についても需要が高そうなので個別に記事を書こうと思います。

2015年買ってよかったもの: ブラーバ・ソニッケアー・防水スピーカー

2015年がじきに終わるので、思い切って買ってよかったものを紹介したい。

どれも単価が高いから、このページからポチってしてくれたら紹介料ガッポガッポなはず。

買ってよかったもの

  • 掃除ロボット ブラーバ380j
  • 電動歯ブラシ ソニッケアー ダイヤモンドクリーン HX9302/11
  • 防水スピーカー SONY SRS-X1

ブラーバ380j

IMG_5533

要するに、拭き掃除専用のルンバ。

これ。

Amazonで買うと高いので、価格ドットコム http://kakaku.com/item/K0000673064/ から適当な店を探すとよい。

ルンバで知られるiRobot社が製造している。もともとは別の会社がMintという製品名で作っていたが、iRobotが買収して改名したらしい。

ルンバとの比較

pros

  • メンテナンスが楽
  • 安い(3万円台)
  • 拭き掃除ができる

cons

  • フローリングでしか使えない
  • 拭き掃除しかできない

使い方

ブラーバ専用のクロスもあるが、僕はクイックルワイパー立体吸着ウエットシートを取り付けて使っている。使い捨てなので毎回洗わなくて済む。

購入前は、週に一度掃除機をかければよいほうだったが、今ではブラーバを使って毎日掃除をしている。毎日なのに、けっこうほこりが取れる。

ブラーバは拭き掃除しかできない。だから、たまった汚れを一気に消したりはできない。掃除をするというより、清潔な状態を保つマシンだと思ったほうがいい。

動きを見ているとわかるのだが、部屋のすみの、ほこりがたまりやすい箇所を重点的に掃除するアルゴリズムがよくできている。ほかの掃除ロボットを使ったことがないので比較できないのだが、3万円の価格には、ブランド料以外にも、こういった賢さが含まれていると感じる。

ソニッケアー ダイヤモンドクリーン HX9302/11

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高級電動歯ブラシ

色が選べる。ブラックがいいかと思っていたが、Amazonでホワイトが期間セール中だったのでホワイトにした。

2分で歯磨きができるのが特長。

普通の歯ブラシだと、適切なブラッシングはなかなか難しい。十分に磨けている自信を持てない人も多いだろう。

その点、電動歯ブラシだと、ブラシを歯に当てて適当に動かすだけで磨けることを製品が保証してくれる。

購入のきっかけ

職場で、歯医者に行くので早退する人や、歯痛のために半休を取る人を見かけた。歯のメンテナンスが悪いせいで、予定を狂わされることもあると気づかされた。

将来、歯磨きに投資しなかったせいで自由を奪われるのが嫌なので今のうちから歯磨きにはお金をかけることにした。

SONY SRS-X1

IMG_5531

防水スピーカー。

JIS防水保護等級 IPX7/IPX5とのことで、シャワーに当てても湯船に落としても(短時間なら)大丈夫。

お風呂に入っているときは耳があいているので、TOEFLの勉強として英語の音声を流している。反響するのでちょっと聞き取りにくいが、英語を聞く時間を確保できるのがありがたい。

http://www.sony.jp/active-speaker/products/SRS-X1/