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映画と旅行と技術と人生について書きます

京大新入生が気づいておくべき8つのこと

 春ですね。新入生ですね。
 僕はこれまで5年間、京都大学の農学部生として過ごしてきました。今はおなじ京大の、情報学研究科の修士課程です。振り返ってみると、無駄な時間ばかり過ごしてきたことを思い知らされ、いやな気持ちになります。行動をちょっと変えていたら、いまの僕はもっとすごいやつだったんじゃないか? そう考えてしまうのです。
 新入生のころに気づいていれば、ずっと有意義な学生生活になっていたのに、と後悔していることがいくつかあります。僕の経験をみんなにシェアしたい。そして僕よりも価値ある日々を送ってほしい。そう思って、特に京都大学の新入生に向けて、僕はこの文書を書きました。京大以外の新入生にも、きっと役立ちます。

未来のためになる授業を取る

 楽なだけの授業は出ないでください。高校で物理をやっていなかったら物理を取りましょう。英語が苦手だったら英語講義とか英語勉強力(京大の某青い谷教授の英語科目)とか取りましょう。
 ところで、「授業に出るより、自分で本を読んだりインターネットを使ったほうが早く学べるんじゃ?」と僕も思ったことがあったのですけど、いろいろと試してみた結果、こう結論を下しました。
 独学はコスト高いです。
 「何を学ぶか」「どの本から学ぶか」「どう学ぶか」など考えながら勉強しないといけないため、心理的労力がかなり大きいです。それに比べて授業だと、黙っていても教科書を紹介してくれ、数式を解説してくれたり問題を提供してくれたりと至れり尽くせり。せっかく大学にいるんだから活用すべきです。
 独学は軍用銃の歴史とか社会主義人民共和国とか、自分の趣味にあったものだけにとどめておきましょう。

飲み会は最初の数回は行っておく

 でないとぼっちになります。
 ぼっち! 圧倒的ぼっち!
 ぼっちライフもそれはそれで楽しいですが、無理にエンジョイする必要はありません。とりあえず1年生のうちは飲み会に行っておきましょう。
 飲み会では気軽に会話ができるので、参加者の人となりがだいたいわかります。授業のノートを貸してもらったり昼食を誘ったりしやすくなります。仲良くなる最初のきっかけとしては悪くありません。

 なお、サークルの飲み会だと1年生のうちは上回生におごってもらったりできるのでさらにお得です。
 あと20歳になるまではウーロン茶でも飲んでおきましょう。

飲み会は行かないでいい

 あー。最初の数回が終わったらもう飲み会なんて非効率ですよ。
 なにせ高い。
 そんなおいしいわけでもない夕食のために4000円出すなんておかしいです。おかしいです。おかしいです!
 まあ高いのには理由があるというのはわかってるんです。4000円は場所代。10人以上が入れる店なんて居酒屋以外ではそうないから、単価を高くしても客が入ってくる。だから結果的に居酒屋は高くなるんですよね。ふぁっく。
 あと、飲み会は時間がかかりすぎです。食事と会話ごときに2時間や3時間平気でかかるのはちょっと無駄なんじゃないかなー帰りたいなーと飲み会にいながらよく思います。

海外行こう

 AIESECなんかにお世話になれば、安く数ヶ月の海外留学ができます。このことに気づいたとき、僕はすでに卒業学年になっていたので留学できませんでした(なので海外経験ほぼないです。学位留学はこれからするつもりですけど)。英語能力は低くても参加できるみたいなので、安く海外行きたい人はぜひ応募しましょう。
 ここに京大のAIESECのURLを置いておきます。http://kyoto.aiesec.jp/
 海外留学・インターンシップの説明会をよくやってるので、ちょっとでも興味があったら行ってみてください。ハイコンシャスなメンバーに君も仲間入りだ!

とりあえず大学行こう

 図書館とかカフェとか体育館付設のジムとか、時間を使う場所はいろいろあります。特に4月のうちは、用がなくても大学行っておきましょう。家にいると寂しいし、目的のないブラウジングなんかしてしまい、無駄な時間がすぐ過ぎてしまいます。友達がいなくてもとりあえず大学行きましょう。なにかいいことあるかもよ。

図書館使え

 図書館はもんのすごくお役立ちです。教科書・参考書は山ほどあります。しかもあんまり借りる人いない。使わない手はないですよ。
 あと、勉強に関係ない本でも意外とあるので、ちょっとでもお勉強的な本はAmazonでぽちる前に図書館を検索するといいです。「RailsによるアジャイルWebアプリケーション開発第4版」なんかが京大の情報学図書館に置いてありました。しかも誰も借りた形跡がありませんでした。まじか(゚Д゚;) 誰か借りろよ。

ベンチャー企業のアルバイトいいよ

 大学に通っているうちに一度くらいアルバイトを経験すべきです。で、どんなアルバイトがいいかというと、ベンチャー企業のアルバイトがいいと思います。特にWeb系がおすすめ。
 プログラミング技術がある人はエンジニア職で応募すればいいですし、技術がない人でも探したら意外とアルバイト職はあるもんです。僕の場合は株式会社はてなのマーケティング・企画・営業職(ぜんぶまとめてひとつの職)をしていました。ハードルが高そうなイメージありますけど、応募したらけっこう雇ってくれるので、気軽にメールを送るといいです。インターネットが好きでニコニコ動画とかpixivとかに親しんでる人だとマッチすると思います。作曲してたり絵を描いてる人なんかぴったり。
 こちらがアルバイト募集ページです。http://www.hatena.ne.jp/company/staff/guideline-parttimer

 ただ、拘束時間がけっこう長いのでそこが難点です。週2日以上。各8時間程度が必要です。時間に余裕のある学年のうちにやってみましょう。

 ちなみに、他に僕は場外馬券場WINSの警備員をやってたこともあったのですが、あれはひどい苦痛を伴うのでやめたほうがいいです。警備員の仕事というのはつまり交通案内で、祇園の美しい街並みのなか傲然とそびえる場外馬券場と中年男性を不審な目で見つめる観光客に「車が参りまーす! ご注意くださーい!」と呼びかけるのが主な業務内容です。
 京都において、真夏には35℃を超える猛暑が、冬には零下に達する酷寒が人々を苦しめます。が、暑い・寒いはまだなんとか耐えられます。
 つらいのは退屈なことです。とにかく休憩までの1時間半、ずっと立ったままでいなければならない。その間、姿勢は正しくだらけずに、本も読まず携帯も触らず過ごさねばならない。これはきついです。
 ちなみに、その場外馬券場でも京大生アルバイターがいたのですけど、あの人いまどうしてるんだろうなー。

他の誰かのために自分の時間を浪費しない

 あー、最後はジョブズさんの言葉ですね。スタンフォード大学卒業式、伝説のスピーチ。動画と原文はこのへんにあります。http://blog.langrich.com/2011/11/14/ted001-1/
 英語の勉強にもなるので十回ほど音読するといいです。
 僕は無駄なことを何度も何度も大学でしてきて、とっても後悔してるのでこの人の言ってることがよくわかります。
 僕は学部生のときに教職免許を取ったのですけど、そのために教育心理学とか教育課程論とか、まったく興味がなく面白くなく未来のためにならない(点が線にならない)授業をいくつも履修せねばならず、貴重な時間を座学に費やしました。あれだけの自由な時間があれば、どれだけのことができた? 僕はなんどもそう思い返し、後悔しています。
 教職免許を取ろうと思ったのは、将来のことを考えてのことでした。僕が職を失ったとき、教師としてなら働き口を見つけやすい、そう思ったのです。ネガティブな発想です。いま考えると、たとえ未来において僕が失職したとしても、教師以外の職につくことはできるし、ただそれだけの目的のために長い時間を費やすのは割に合わなかったと感じています。教育実習の体験がこれから先、もしかしたら役立つのかもしれません。点が線になるのかもしれない。でも、少なくともいまの僕は、あれは無価値だったと思っています。

 時間は恐ろしく高価です。特に若いうちは、時間の使い方次第でかなりのことができます。
 さらに加えて、お金と時間のコスト感覚を養ってください。
 大学に入学した時点で数百万円は学費に消えることが決まってます。10万円や100万円をさらに使ったところで大差ないです。だから、お金を使うことを恐れないでください。好きな本は見つけた瞬間に買いましょう。行きたい場所には即座に行きましょう。



 書き出してみると思った以上にありました。
 とにかく、未来のことを考える。そのことを頭に入れて行動すれば、きっとけっこういい人生になると思います。

 あ。忘れてた。
 ご入学おめでとうございます!


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(ブログエントリの画像はフリー素材写真集の http://photo.s-bro.net/ からお借りしました。ありがとうございました)